2007年09月12日

安倍首相辞任―小泉前首相の責任

 これは、誰が考えても、無責任極まりないと批判されるはずである。辞任会見後、相当な書き込みやブログがアップされるはずである。安倍首相の辞任に対して、同情を寄せる声はほとんどないはずである。これが、日本の総理大臣かと、これが、自民党政治の断末魔であるのかと、見せ付けられるようである。民意は、完全に自民党に対して、不快の念を持つはずである。年金問題、政治と金、官僚のわがまま、結局は何もかわらいため、その国民の憤りが、安部首相から、次は完全に自民党へ矛先が変わるはずなのである。安倍首相が希望した戦後レジュームからの脱却は、戦後の日本の負の部分の体制(レジューム)に関してだけは、どうやれこれで改まるような気がする。

 いままで、黙っていた一部の自民党議員や公明党議員からも、激しい非難の声があがるのは必死である。参議院選挙が7月29日、安部改造内閣が出来たのが8月29日、そして安部首相の辞任が9月12日である。舛添厚労相も前岩手県知事の増田総務相も、「政策実行内閣」と命名された安部改造内閣のもと、がんばろうとした矢先である。あたらしい首相が、舛添厚労相や増田総務相を再任するとは限らないのである。政治空白を作らないとの理由で、次の首相が冒頭に解散総選挙をするとは思えないが、民意の動向によって、それも選択しなければならない状況になるかもしれないのである。普通の国民なら、ここで、がたがたするよりも、いっそ全部の膿をだす目的で、総選挙を求める声が上がらないとも限らないのである。民意が、それをもとめるなら、それを次の首相は押しとどめることはできないのである。もしかしたら、ポスト安部は、自民党にはいないかもしれないのである。場合によっては、総選挙、政界再編が起きてもおかしくないのである。イラク特措法関連の自衛隊派遣よりも、年金問題よりも、国会議員ひとりひとりの身の振り方の方が大切だと今の自民党議員はそう思うはずなのである。それでなければ、参議院選挙のときに、自民党の自浄作用が働き、首相交代をもとめて実現したはずなのである。日本の最高責任者が、民主党の小沢代表に会談を申し込んで断れたから、それも辞任のひとつだと、発言すること事態、だらしのないはなしなのである。そういう無責任な首相を選んだ自民党に対する国民の不信は、相当なものになるはずなのである。


 まさしく、小泉前首相が予言したとおり、これで、自民党はぶっ壊れたのである。安倍首相を半ば後継指名したのは、小泉前首相なのである。小泉前首相が、自民党組織をがたがたにし、その上に安倍首相がのっただけなのである。そして、自民党の衆議院がバブルで膨れ上がったのを、支持されたと錯覚し、憲法改正、教育改革、戦後レジュームからの脱却、美しい国と連呼して、精神論をすすめたのである。それと、同時に小泉構造改革を進めなければならないと、地域格差、所得格差を進行させていったのである。安倍首相には、まったく、それが砂上の楼閣だと分からなかったのである。それも崩れかけた楼閣だと気づかなかったのである。その時代錯誤が命取りになったのである。さらに、社会保険庁の年金問題が発覚し、それに対する対処も後手、後手にまわり、しまいには、政治家の利権構造が、政治と金の問題で、つぎつぎ露呈したのである。所得格差は拡大し、富めるものだけがますます富み、貧するものはますます貧する社会を作ってしまったのである。それで、公務員だけが、リスクを負わず、ぬけぬけと公金を横領したり、裏金をつくって私腹を肥やしている実態が次から次へと露呈したのである。これで、怒らない国民はだれもいないのである。それが、参議院選挙の民意の一端なのである。その後、発覚する公務員や政治家の不正、安倍首相はもうどうすることも出来なくなったのである。後手、後手でいつも自分の首を絞めていたのである。そして、とうとう、責任を果たすといって、首相の座に居座った安倍首相が、国会が始まって数日後の12日、辞任したのである。数日前にシドニーへいって、海外の行政府の長と会談し、外交上の取り決めをしたはずなのである。それがすべてご和算になったのである。今までの安倍普三議員が気づき上げた実績も信頼も、総理や首相になったことも、残念ながら、すべてがご和算になってしまったのである。辞任の仕方が悪すぎるのである。これでは汚点以外のなにものも残らなくなったのである。参議院の敗北で、責任をとってやめていれば、再登板の機会はあったのである。これからの長い政治家としての人生をどうやって生きていくのだろうか。安倍首相には、本当に信頼できる参謀がいなかったのであろう。自分を叱咤し注意してくれる人がきっといなかったのだろうと感じるのである。ある意味、寂しい首相だったのかもしれないのである。

 安部首相が、総裁選に出馬したとき、まわりから、まだ早すぎる、若いのだから、もうすこし汗をかいた方がいいと、指摘した年配議員が自民党にもいたはずなのである。小泉路線を継承すると、必ず光と影の部分がでてくる。そこで何かあれば、それこそ、安部首相の政治生命に関わるといった人もいたのである。それをさえぎって、チャンスをものにしなければいけないといったのが、小泉前首相なのである。次の衆議院選挙では、刺客で放たれて当選した小泉チルドレンは、ほとんどが、返り討ちにあうはずなのである。安倍首相も、もはや政治生命を絶たれた格好である。小泉前首相は、けらけらと笑って、人生いろいろ、政治もいろいろ、と涼しい顔をしているのだろうか。確かにこれで小泉前首相の自民党をぶっ壊すといった言葉が的中したようである。



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