2007年09月30日

再び、東芝、シャープ、エコロジー広告合戦

 一ヶ月前に、東芝がエコロジー戦略として、星の王子様をキーワードとして、広告をだしたのである。そのとき、エコロジークラスを標榜するシャープが、今度は、それを意識して、エコロジークラスを前面にだして、広告するだろうと、書いたことを覚えている。やはり、シャープも、より鮮明にエコロジークラスとして、太陽光発電が、どれだけ、エコロジーとして機能しているか、言葉とイメージとして、打ち出してきたのである。企業PRとしては、東芝の星の王子様と同じ路線なのである。同じ広告代理店をつかったか、どうかは、わからないが、東芝の星の王子様とシャープのエコロジークラスとは、明らかな、類似点が見えるのである。企業PRの類似点は、企業の方向性がほぼ、同じであることを意味しているのである。つまり、今は、競争がなりたち、それぞれが、独自色を出しているが、基本的に、ベクトルが類似している企業は、統合か、競争かの二つの選択をいづれ、トップの経営者は、選択を迫られるはずなのである。二つがくっ付くか、それとも二つが別々な核となって、他をくっ付けるか、それは、企業内の風土が類似しているかしていないかの問題になるのである。

 テレビを売りたい場合、それの宣伝をする。パソコンを売りたい場合、それを宣伝する。当たり前の戦略なのである。しかし、今は、ひとつの企業が、多種多様なものを取り扱っているのである。家電でも、冷蔵庫から掃除機まであるし、総合電機メーカーであれば、電機に関するものであれば、何でも扱っているのである。だから、今は、エコロジーを主力にすることが、差別化の方法論としては正しいことなのである。商品を説明するのではなく、それを作っている企業のイメージをまず、浸透させることが、正解なのである。昔は、ブランドイメージであったのである。そのブランドのイメージが会社のイメージと重なったのである。しかし、今は、ブランドイメージと会社(コーポレイション)イメージとが、乖離しだしたのである。それが、WEB2.0のブロードバンド化のひとつの現象なのである。アクオスブランドが、伸びる。それが、シャープと一体となっている。シャープにとって、シャープ=アクオスでは困るのである。アクオス以外のブランドが根付かないことになるからである。つまり、アクオスをつけなければ、売れない時代が来ることになるのである。いままでは、商品のブランドがあれば、それでよかったのである。しかし、情報が密になれば、ユーザーは、その作っている会社のことを知りたくなるのである。株式目的の投資家相手ではなく、一般大衆に向けての、企業としてのPRが必要になるのである。



 そのとき、大衆は、その会社とは、何、と疑問に思うはずなのである。東芝とは、一体なんなのか、シャープとは、何なのか、ソニーとは、日立とは、松下とは、一体何なのか、作っている商品のイメージ(ブランドイメージ)を上げても、それとそれを作っている会社との関係が見えなければ、いづれ、飽きられるときがくるのである。何か問題があれば、ブランドイメージとともに、会社のイメージが下がり、共倒れするからである。化粧品も同じことなのである。商品のブランドイメージが出来上がった。そのイメージが会社のイメージとかぶるのである。商品サイクルが長ければいいのであるが、今は、サイクルが短く、つぎから次へと商品のブランドイメージを変えなくてはならないのである。そういう時代がくるのである。いつまでたっても、会社のイメージはブランドイメージと連動することになるのである。ブランドイメージと会社のイメージとは、根本的に違うのである。会社のイメージのほうが、はるかに上位概念なのである。資生堂とは、いったい、なんなのか、コーセーとは、花王とは、一体なんなのか、それが答えられなければ、すべては、仕入れ(原価)を安くして、それを高く販売して、その利ザヤで、経営をしているひとつの営利法人であるとしかいえなくなるのである。日本一利益を出している企業とは、販売から原価を引いた利益がもっとも大きな営利法人であるということになるのである。トヨタとは、なんですか、それは、車を作っている会社です。その利益が多く出ているのは、安く車を作って、高く販売している会社ですと言うことになるのである。資生堂とは、なんですか、化粧品をつくっている会社です。それで、利益がでているのなら、同じように、安く作って、高く売って、その利益を確保している営利目的の化粧品会社です。ということになるのである。むかしは、商品に対しての差別化ができたから、商品力が、その会社のイメージと結びついたのである。勝手に、ユーザーが思い込んでくれたのである。ユーザー側の錯覚で成り立っていたのである。会社のイメージを鮮明にうたなくても、ユーザーが、いいイメージを勝手に思ってくれたのである。いまは、技術が拮抗していて、商品にそれほどの差別化はないのである。だから、一社で独占などありえなく、それぞれ、市場を均一に分けているのである。テレビで、一社で50%の市場占有率などないのである。携帯でも、パソコンでも、車でも、何でも、特許で押さえるか、インテルやマイクロソフトのような独占できるものがないと、市場など独占できる時代ではないのである。

 だから、企業は、どれだけ、自分たちの企業としての考え方、企業としての進むベクトルを示すことが今後非常に重要になるのである。こういう風な企業哲学の上にたって、こういう風なベクトルですすみ、こういうふうな世界を目指すことをイメージ的に提示しないと、その会社の商品は、いづれ飽きられる時代が来るのである。難しい言葉でいったって、一般の人には、分るわけがないのである。分っても、あっ、そう、それがどうしたのと言われるだけなのである。そういう意味で、エコロジーを前面に打ち出した、シャープや東芝は、賢い選択をしているのである。何か一点でも、それを強く打ち出して、企業イメージを特定させたほうが、民意の心理にはそれが残りやすいのである。ソニーや松下や日立が、東芝、シャープのように、類似したものを打ち出せるかどうかなのである。市場では、一番、二番はよくても、3番目以降は、意味がないのである。間違いなく、東芝も星の王子様路線を強く定着させるように、うってくるだろうし、シャープも負けずに打ってくるだろう。これが、刺激となって、エコロジー広告合戦から、企業のイメージ合戦が、火ぶたを切るはずなのである。ソニー、松下、日立、三菱、が黙っているわけがないのである。

 広告代理店も、これからは、メーカーと対等に話せるように技術に対する理解力が必要になるのである。専門的な話を聞いて、わかりませんではすまされないのである。すくなくとも、数学や物理や化学の基礎知識は、必要になるのである。銀行、証券会社、広告代理店に対して、理系出身の女子学生の就職比率が、必ず上がるはずなのである。もし、そうであれば、理系に進む女子学生の数が増えるはずなのである。女子学生が増えれば、それにつられて、理系にすすむ男子学生の数も増えるはずなのである。日本の技術力は確保されるはずなのである。



nano3000xp at 19:36 │Comments(2)TrackBack(0)clip!

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この記事へのコメント

1. Posted by ねこです。    2007年10月16日 18:22
利ザヤのために、企業はどの様な優れた価値提供を図ってゆけるか・・・ですね。環境性能は、機能価値・情緒価値・精神価値の精神価値に含まれるのでしょうか?価値提供の差別化がなければ、価格を下げるしかなく、利ザヤの構造は崩壊するということですね。そういう意味では、環境性能は優位性を示しにくい価値ですね。先にやったもの勝ち、声が大きいもの勝ちの傾向があるような気もします。温室効果ガスを30万トン減らしますと言われてもピンとこず、800トンの削減でも環境宣言と堂々とアピールしてしまえる。事業規模や事業形態によっても異なる、非常に比較しにくい価値ですね。エコロジー広告合戦は、どういう差別化に向かうのでしょうか?結局、イメージ戦略合戦と向かうのでしょうか。逆に言えば、企業は環境広告によって、どれだけ企業価値や製品価値を高められるのかということでしょうか。
2. Posted by 中野    2007年10月16日 19:53
上記のコメントには、16日のブログで私の意見を書きますので、ねこさん、見てください。

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