2007年12月12日

杉村太蔵議員はどこへいく。宙に消えた年金記録問題と自民党比例単独候補廃止

 自民党の選挙対策委員会の古賀委員長は、比例単独候補を柱とする衆議院選候補者の公認に関する基本方針を決めたのである。比例代表については、選挙区候補者を重複立候補させ、惜敗率で当選者を決める。同一選挙区を2人が交互に譲り合う「コスタリカ方式」は新たに認めず、段階的に廃止するというものである。これは、小泉チルドレンに対しては、死刑宣告と同じことなのである。つまり、選挙に強い現職が生き残れるようにしたのである。裏を返せば、小選挙区で、大物議員が民主党に負ける可能性があると踏んでいるのである。そのときの、惜敗率のよい人を、比例で救おうという考えなのである。公募で、新しい風を入れようなんてとんでもないということなのだ。明らかに、ベテラン現職を救おうというものなのだ。世論の風次第では、古賀委員長、彼自身も、小選挙区で負ける可能性を示唆しているのである。そういう大物ベテラン議員が多数いるということを読んでいるのである。

 今は、衆議院では自民公明で全体の2/3をもっている。選挙があれば、過半数を取れるかどうかが一つの境目になると考えているのである。そうであれば、参議院は民主党が過半数をもっている。後、3年間は、どうすることもできないのである。次の衆議院選挙で仮に、自民公明で過半数をもっても、2/3を取れなかったら、参議院で否決されたら、自民党政府は、何もできなくなるのである。古賀委員長は、完全に、自分も含めたベテラン現職議員の保身を最優先に考えたのである。もはや、勝負はあったと感じるのである。

 杉村太蔵議員が生き残るためには、三つのハードルを越えなければならないのである。一つは、小選挙区に廻ったときの、公認権争いに勝つこと、そして、小選挙区での民主党候補に勝つこと、かりに負けたとしても、惜敗率で、比例ブロックで、他の自民党議員の惜敗率よりもよければいいのである。この三つのハードルを越えなければ、杉村太蔵議員はただの人になってしまうのである。ふたたび、ニートになることはないが、後は、衆議院議員で溜め込んだお金と人脈をどう生かしきれるかの問題になるのである。

 年金記録、約5000万件中、945万件の特定が困難と社会保険庁の調査結果がでたのである。それを受けて、舛添厚労相は、出来ないものは、できないと開き直ったのである。宙に浮く年金は、これで宙に浮いたどころか、どこかへ飛んでいったのである。安部前総理が、責任政党だから、5000万件の照合を3月末までやりきりますと公約したのである。そして、国民の世論には、舛添厚労相なら、はっぱをかけて、官僚と戦い、なんとかしてくれるだろうというかすかな期待があったのである。これほどまで、社会保険庁がひどいとは予想外だと、舛添厚労相は、とんでもないことをいったのである。それを監督し、指導する責任が担当大臣にはあるのである。舛添厚労相は、まんまと官僚に、出来ないことをあたかも出来るように言われたのである。それも、官僚用語をたくみに使い、おだてられたのである。たぶん、官僚から「3月末までにすべてを片づけると言った覚えはない。5000万件の名寄せをやらなかったら公約違反」といえばいいのですよと耳打ちされたはずなのである。


 これで、今度の衆議院選挙の争点のひとつが、参議院選挙と同じように、宙に浮いた、いやそれどころか、宙に消えた年金問題になってしまったのである。これでやったら、間違いなく、自民党は参議院選挙の二の舞になるはずである。福田首相も、年金照合の公約に対しては、そんなこといったけな、ふむふむとふざけたことをいっているのである。もはや、年金もそうだし、薬害肝炎の感染者リスト隠蔽もそうだし、この国の官僚組織は、くさっていると誰もが思うのである。普通の感覚で言えば、もはや政権交代しかないと思うのである。たぶん、それでも、だめかもしれないが、それにすがるしかこの国が再生する道はないと考えるはずなのである。小泉劇場も結局は、どこかへ消えてなくなり、その小泉チルドレンも使い捨てのように、次の選挙では、ほとんどが消えるはずなのである。結局、あの小泉劇場もひとつの政治ショーのバブルでしかなかったと総括されるのである。

 だから、古賀選挙対策委員長は、既得権のある政治家が生きれるようにしたのである。参議院が野党に抑えられ、次の選挙では、過半数とれるかどうかの選挙になると考えているのである。風見鶏の国会議員は、その後の政界再編を視野に入れているのである。だから、派閥単位、グループ単位での政界再編になるはずなので、その勢力だけを維持するために、比例単独候補を廃止したのである。小泉チルドレンなどは、無用だといっているのである。

 杉村太蔵議員は、北海道一区で立つといっているのである。麻生太郎前幹事長の懐にうまく飛び込むことができるかどうかに、彼の今後の人生が掛かっているのである。まず、第一歩は、自民党の公認がとれるかどうか、それがとれれば、なんとか、議員としてそこにしがみつける可能性があるのである。


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