2008年01月26日

江原啓之さんの霊視と小倉優子さんのこりん星とは同類のパフォーマンス

 スピリチュアル・カウンセラー江原啓之さんとは、実にうまいネーミングをつけたものだと、感心する。私は、この人たちを否定するつもりはない。いわば、相手の不安心理をうまく読み、相手が求めている答えをそれらしく助言してくれる人たちなのである。商売としては、元手は、ない。自分で感じたものが元手になる。それと、自分の声色、話術、容姿なのである。営業マンとしてみれば、最高の営業マン、詐欺師とみれば、最高の詐欺師、洗脳家としてみれば、最高の洗脳家なのである。いわば、霊や霊界という仮想な世界を信じさせ、そこからのお告げとして、自分が感受したものを伝えるのである。それで、収益があがるのであるから、これほど、美味しい仕事はないのである。そう、江原啓之さんは、ある意味、最高の営業マンであり、最高の詐欺師であり、最高の洗脳家なのである。

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が、1月21日にフジテレビ番組内での江原啓之さんが関与した番組の一部について、「制作上の倫理に反するものと判断する」とした委員会決定意見を発表した。「一方的に、スピチュアルいった非科学的なカウンセリングを押し付けていいのか」という問題点も指摘した。その内容を読んだが、当たり前のことを書いてあるにすぎない。問題にしたのは、下記の点である。東北の美容院経営の女性が被災者にリンゴを贈るボランテア活動をしている。そのことを、亡き父やその経営者の関連の人が、よくやっている。あっぱれと肯定し応援するなら、まだいいものを、よりによって、亡き父からのメッセージとして、女性の善意のボランテア活動を、美容院経営をおろそかにしていると批判的に言ったのである。当然に、その女性はフジテレビに抗議したのである。

 この手の霊視や霊感商法的なやり方は、ある意味、えげつないやり方なのである。人の不安は、やはり、死後の世界なのである。人は不安なのである。自分とはなんなのか、死とは、何なのか、まともな人で、死を不安に感じていない人はいないのである。日本民族も、ある意味血縁意識の強い民族である。西国浄土や極楽浄土をどこかで夢見ているのである。あの世に、自分を生んでくれた祖先がいる、その霊が住んでいると感じているのである。身近な人が死ぬ、自分もいつか死んで、そこで再度いっしょになれる。そう、思っているから、今日を生きていられるのである。特攻で死んでいった戦友にも、俺も明日はお前のところへいくと感じていたから、飛び立てば、再びこの世で再会することができない戦友を送り出すことができたのである。日本人としては、その場とは、神聖なものなのである。その場を見ることができると称し、そこにいる亡き父からだと、適当なことをいって、相手の善意の気持ちを逆なでする行為は、卑怯な行為といわざるをえないのである。それを公共の電波を使っていったのであるから、これは一つのショーであると切り捨てるわけにはいかないのである。相手に実害がでれば、それは、モンキーの夜店の芸と同じとはいえないのである。モンキーが賢い芸をしたり、愉快な芸をすれば、拍手喝采である。しかし、突然、そのモンキーが客先にとびかかり、客の首の血管を引っかき、その観客を死亡させたら、それも、芸のうちですとは、いえなくなるのである。モンキーは、すぐに射殺されるはずである。


 もともと、霊と交信し、カウンセリングをするというには、語り部の一つの演出方法にすぎないのである。作り話の一つのエピソードなのである。そうしたほうが、もっともらしく聞こえるからである。単なる、カウンセリングなのである。相手に、その霊と交信したことを信じてもらう必要はないのである。その言葉を受けて、前向きに生きられるように仕向けるのが、江原啓之さんの仕事なのである。何かしらの客観的なデータの裏づけがあるのではないのであるから、江原さんは、謙虚でいなければ本来いけない立場なのである。太鼓もちといっしょであるから、お客さんを怒らしてはいけないし、マスコミ関係にも、媚をうらなければいけないのである。自分と言う商材をうまく大衆に対して取り扱ってもらっているという気持ちがなければ、最高の営業マンにも最高の詐欺師にも、最高の洗脳家にもなれないのである。

 所詮は、口先三寸なのであるから、常に、周りの反応に気を使うべきなのである。週刊文春から何か指摘されたら、ごもっともな話であり、以後気をつけますといっておけばよかったのである。江原啓之さんの霊視の世界は、小倉優子さんのこりん星人の世界と、基本的にはいっしょなのである。江原啓之さんと小倉優子さんとは、いわば同類項なのである。小倉優子さんだって、スピリチュアル・カウンセラーとしてのカウンセリングを行うことができるのである。「ゆうこりんは、こりん星の霊界をみることができるこりん、そこから見ると、あなたの先祖は、こりん星の王子様だこりん、だから、えらくなれるこりん、そうだこりん。」それと、江原さんの霊視とは一体何が違うのだろうか。ゆうこりんの霊界、霊視のほうが、だれでも、ショーとしてみるので、世の中に対して、楽しませるという利はあっても害は一切ないのである。

 もし、フジテレビが、ゆうこりんを、こりん星の霊能師として、番組に紹介し、秋田県の美容師さんに、「ゆうこりんは、霊界がみえるこりん。こりん星の霊能師だこりん、おばちゃんのお父さんがみえるこりん、おとうさんが、被災地域にリンゴを無償でおくることは、すばらしいといっているこりん、だけど、美容院もがんばれといっているこりん、こりん、こりん」とゆうこりんにいわせれば、みんな笑って、どこからもクレームが来なかったはずである。小倉優子さんのこりん星人も、小倉さんのひとつのパフォーマンスなのである。それとおなじように、タレント江原啓之さんのスピリチュアル・カウンセラー、霊界との交信も彼にとって一つのパフォーマンスなのである。それだけなのである。



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この記事へのコメント

1. Posted by ムッシュ    2008年02月20日 17:54
普通ならば私達人間が見習うべき人を全国テレビで落とした事になりますわ。
ましてや死人の声を聞かせるなどと。こんな事をテレビではヤルンデスカ。ホホー
これじゃこれから先ボランティアをやる人はいなくなりますわい。
倫理委員会の注意でお終いですか。本人のホローは未だ無いと聞いていますが。素晴らしき日本のテレビ局。
倫理委員会が発表して被害者がもっと被害に会って後は知らない振りですか。

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